1955年生まれ。N.Y.在住。
1979年にレコードとターンテーブルを用いたパフォーマンスを開始。これはターンテーブルを楽器として用いた最も早い例の一つとなる。
80年代からは、レコード盤や、電話、楽器、磁気テープなど、音に関連する事物を素材とした造形作品や映像作品の制作を行う。その作品は、音および音に対する我々の反応を、歴史や文化のコンテクストとともに取り上げ、「いまだ聴かれたことのない音の記憶」として我々のもとへ差し戻す。
代表的な録音作品に、レコードをジャケットなしで流通させ、その過程で盤面についた傷による音をも作品に取り込む「Record without a Cover」(1985)、オペラ、ロックからジョン・ケージまで様々なレコードを貼りあわせてプレーした「More Encores」(1989)などがある。また、ジョン・ゾーン、リー・ラナルド/サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、大友良英ら多様なアーティストともコラボレーションを重ねている。
1995年のヴェネチア・ビエンナーレなどをきっかけとして、現在、国際的にも最も注目されるアーティストの一人であり、アートとサウンドの領域を横断する活動を続けている。2004年にはMOMA、ICC(初台)などのグループ展に参加、Tate Modernでもパフォーマンスを行った。2005年にも海外の複数の美術館で展示が予定されている。
Photo: Tom Powel. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー《Shake Rattle and Roll (Fluxmix)》(2004)
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