1977年生まれ。
ICUで哲学、東京大学大学院で哲学、映画理論、生態心理学を専攻。1998年頃より制作を始め、2000年にアート・ユニット〈bleakground〉を結成する。2001年、名古屋市民ギャラリー矢田の会館記念展「現代美術2001 NAGOYA」にコンペ入選。壁面にドローイングと文字をスーパーインポーズした画像を配置し、ラバーシートを敷いた床の上を観客が運動しながら鑑賞するというインスタレーションを出品した。
絵画、インスタレーション、テクストによる作品制作のほか、映画、近現代美術についての研究も行っている。その活動は、いわば〈イメージの連結原理〉についての探究であり、その視点から、概念構築と作品制作の実践が同時に成立する地平を模索しつつある。
論文に、「ゴダール的連結と「正しさ」の問題」(『表象文化論研究』第3号、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論、2004)、「見えないことの威力が押し潰す―安藤洋子×ウィリアム・フォーサイス」(『BT美術手帖』vol.56/No.849、美術出版社、2004)、「ベラスケスと顔の先触れ」・「斬首、テーブル、反‐光学――ピカソ《アヴィニョンの娘たち》」(小林康夫編『美術史の7つの顔』所収、未來社、2005)などがある。
http://hirakurakei.com/
Photo: Courtesy of the artists.
平倉圭・さとうゆき《YES/NO》展示風景(名古屋市民ギャラリー矢田、2001)
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